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看護学校、一切の準備なしでの受験
私が、区の一人親サポーターさんとの面談で、看護学校の受験について相談をした時のことです。
今思えば、勇気付けて下さっていただけで、あだ子がそこまでのレベルだとは思っていなかったのかもしれませんし、本当に全く何もしないとはサポーターさんも思っていなかったのだと思いますが、この時の言葉を真に受けて、本当に一切何もしませんでした。受験について検索することさえしませんでした(笑)
見事に不合格
どこまで、何も調べずに行ったかといいますと・・・。
今考えると本当に恥ずかしいのですが、リクルートスーツで行くことすら知らず、色柄物ののスーツで行きました。
髪も黒くなかったので、あきらかに浮いていました(笑)
皆さん!看護学校の面接の基本は
リクルートスーツ、ノーメイク、黒髪、笑顔ですよ!
テストの小論文も全然わからないお題でした。
テストは惨敗でしたが、面接は盛り上がったのでひょっとしすると…なんて淡い期待もありましたが(どんなけ楽天的やねん!)勿論ひょっとなんて致しません!(笑)
結果は当然不合格・・・これには、ひとり親サポーターさんも苦笑いでした。
来春に受験対策講座の募集があるという事だったので、その間に初任者研修(ヘルパー2級)を受講しながらデイサービスのパートをして過ごしていました。
受験対策講座までも不合格
大阪市の愛好会館というところで、一人親が受けられる講習があります。
この講習内容は国語と数学の2教科、定員は20名というものです。
これにも、国語の筆記テストと集団面接があったのですが、不合格通知を頂きました。
これが5月ころでしたので、さすがに焦りを感じました。
市の講座も現在はオンライン授業ですが、当時は電車で40分ほどかかる場所まで行かなければなりませんでしたし、曜日に自由がないし、2教科しか授業がないので、今思えば落ちて良かったと思います。
予備校で勉強を始める
ひとり親サポーターさんも小まめに連絡して下さり、
という事で、近所の予備校に通いだすことになりました。
私が通った予備校は、受験する学校に合わせてコースを組んでくださり、先輩方が残してくれた情報をもとに、面接指導までしてくださり、先生も熱くて本当に勇気づけられました。
また、2度の不合格通知を頂き、自信が無くなった代わりに、次はないと思って本気で勉強できたので、失敗も良い経験になりました。
こんなことがなければ、数学なんてしないので、楽しい経験にもなりましたし、長らく使っていなかった脳機能が復活した感覚があります(笑)
私が通った予備校はこちらです。↓↓
大阪の看護学校・看護予備校|KAZアカデミー (kaz-academy.com)
指導内容
予備校の先生に教わった勉強方法は、
一気に頑張って翌日やる気がなくなってしまうくらいなら、無理せずに最初は1ページずつでもいいからテキストを開く習慣を身に付けることが大切。
という事でした。
受験合格後も勉強は続いていくので、勉強を日常に取り入れていくことが大切なんですね。
私は、国語と小論文と数学の試験対策コースを週1で受講しました。
予備校での過ごし方は、まず国語と数学の宿題を提出し、採点してもらっている間に漢字のテストを渡され自己採点し80点以下なら次回再テスト。80点以上なら次の漢字テストをもらう。漢字に飽きてきたら、数学プリントも解いていく。
そうしていると講師が順番に回ってきて宿題の解説をしてくれたり、自分で質問して教えてもらう。次回の宿題をもらって帰る。
自宅では、毎日宿題で出された数学国語の中学1年生から3年生までの総まとめドリルをこつこつしていきました。
漢字に関しては単語アプリに入れてちょっとした空き時間にする。
小論文は、お題に対して原稿用紙1枚分書いて次回添削してもらう。
小論文の書き方
起承転結というのは聞いたことがありましたが、実際どのように書いていけば良いかわからなかったのですが、これさえ覚えておけば苦手意識がなくなりました。
小論文は、「だろうか、たしなよ」をおぼえればOK!
これは、~だろうか、確かに、しかし、なぜなら、よってで構成すればそれっぽくなるということです。
例題】子どもには鉛筆が必要だと言いたい
シャーペンというものがある現代で、まだ子供にとっては鉛筆は本当に必要なのだろうか。
確かに、鉛筆は削るのがいちいち面倒である。
しかし、子どもは鉛筆でなければ字の練習をする時に濃く書いたり薄く書いたりといった力加減をを学べないのである。
なぜなら、シャーペンの芯では、強く書くとすぐに折れてしまうからだ。
よって、大人にとっては必要なくても子どもにとっては鉛筆は必要なのである。
こんな感じで。
私は決して得意ではないのですが、なんとなく小論文っぽい感じになります。
看護学校の小論文の採点は、減点法なので、内容の良し悪しではなく、最初に一マス空けてから書き始めるなどのルールが守られているか、字数を埋めているかなどを守ってさえいれば大丈夫です。
詳しい書き方などは、専門の方のものを参考にしてくださいね。
ここでは、看護学校合格のために、予備校で習った押さえておくべきポイントだけ、みていきたいと思います。
小論文のテーマは、「少子高齢化社会」「介護や障がい者の方にまつわるもの」今なら「新型コロナウイルス」についてなど出易いお題で練習しておくと良いです。
面接対策
受験日が近づいてきた頃に、書類の志望動機の書き方や面接練習をしてもらいました。
面接では、はきはき元気に笑顔でというのが基本でした。
あだ子は前回失敗してますから、今回こそはと思えば思うほど緊張してしまいガチガチになっていました。
一度動画に撮って、自分の姿を見てみると知らぬ間に手をもじもじさせていたりすることに気付きます。
グループ面談があるところもあります。あだ子もディスカッションさせられました。
発言の内容はともかく、何かしら発言できていたメンバーは合格していました。
協調性と積極性が求められていると思うので、考えをしっかり言うのも大事ですが、人を押しのけてまで発言しないようにくらいの気配りは必要かもしれませんね(笑)
子どもの存在はタブーなのか?
面接では、聞かれない限り子どもの事を言う必要がない、もし聞かれたら、「実習時の預け先はばっちりです」と言うように指導されました。
全然、嘘をつく必要はないが、敢て言う必要もないといった感じです。
学校によっては、小さい子どもがいると知れば、実習時や発熱時のお迎えなどの対応を突っ込んで聞かれる所もあるようです。
志望動機
看護師を目指すきっかけは、私の場合、子どもがお世話になった看護師さんの話か、デイサービスでの経験を書くかで迷ったところ、後者の「デイサービスで、お年寄りの方の健康相談をうけても、答えてあげたくても答えられないのが嫌で目指し出した」で大まかにはOKだったんですが、他の予備校生で、「母が看護師だったから」という理由については、なぜ卒業後すぐに目指さなかったのかまで詰めるよう指導を受けていました。
「・・・そして、貴校で学び、地域に密着した看護師にな正りたい」まで書くか、正看護科がある学校であれば、「・・・そして進学したい」というところまで書きました。
合格しやすい学校選び
数学と国語がある学校は今回2校受けて両方とも合格することができました。
この2校の前に、受験時期の早い学校で、小論文のみの学校を受験をしたのですが、内容をコンパクトにまとめすぎて字数が全然足りず、またもや不合格でした。
第一志望校の前に面接の良い練習になったので、受けたこと自体は良かったです。
なので、小論文に自信がある方だと良いのですが、私のように小論文苦手な方なんかは、数学と国語などがある学校にしたほうが、勝算ありです。
ですが、もしその学校に合格していたら、後半の志望校の受験日よりも前に入学金の納入期限が設定されていたので、入金しなければ合格取り消し、入金したあとに他の学校に行くことになっても返金はなかったので、不合格で良かったと思います。
当時は、准看護師として何年か働けば、通信で看護資格も取れると聞いていたので、看護科進学をあまり考えず、准看護学校を受験したのですが、登校の曜日で第一志望校にしていた学校に看護科があったので、結果的に良かったのです。
看護師さんや先生方は皆さん口をそろえて、「絶対正看護師取るよう」に言われます。
あだ子も入学してしばらくしてから、正看護科進学を決めました。
それでもだめだった場合の最終手段
私が今通っている看護学校の同期生に、50代男性がいらっしゃるのですが、4回落ちても諦めず受験し続けて合格したそうです。
1回や2回の失敗で諦めないことも大事なのかと思います。
母体病院や、提携している病院などで働いている人は、「病院が看護師を確保するために奨学金を出して行かせているので合格は決まっているようなものだ」と、一緒に受験をした学生さんが教えてくれました。
詳しいことはわからないのですが、そいった枠があるそうなので、まず人材育成制度が充実していそうな病院に問い合わせてから、看護助手として働きだすのも一つの手段だと思います。