離婚経験者の大半の方が、一番辛かったのは離婚するまでだったと答えるのではないでしょうか。
私も、離婚が子どもに与える影響や、自分の経済力に自信がなく、「自分さえ我慢していれば良いのではないか」と、自分の気持ちをなかったこととして過ごしていた時期があります。
しかし、子どもの事と同じように、ママの気持ちや人生だって大切なのではないでしょうか。
離婚を決意した瞬間から、一気に自分の周りの世界が良い方向へと動き出しました。
今現在も、離婚に踏み出せないでいるママに向けて、離婚してわかったこと、離婚して良かった事をお伝えしていきたいと思います。
目次
何故、離婚に至ったのか。
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過去のことなので、ぶっちゃけてしまいますと。
- 元パートナーの飲み代や趣味の費用がかさみ、生活費を入れてもらうのに毎月一悶着し、さらにカードローン地獄、子ども手当や学資保険を取り崩すところまできていた。
- お互い、お金に対する知識や認識が甘い所があったが、子どもが生まれたことで価値観が変わったのは私だけだった。
- お互いにストレスフルで、まともな話し合いができなかった。
- 生活費を一生懸命切り詰め、娘にも我慢させていた頃に、不貞行為が発覚した。
これ以上頑張って一緒にいることはお互いの成長を妨げると考え、離婚に至りました。
周りの反対に対して
母親であるあだ子自身が、「苦しい」と発信しても、自分が選んだんだろう、自分も悪い所があるんだろう。と言われるのが落ちで、誰にも相談できずにいました。
私の親族は皆、離婚に強く反対しており、「辛抱できないあだ子が悪い」と言っていたのですが、離婚してからは、なんやかんや応援してくれているので、周りを説得するのは後からでも良かったかなと思います。
私は離婚を決意してから、区役所で相談できることを知ったのですが、離婚するかどうかで悩んでいる段階で、区役所の保健師さんに相談していたママもおられます。
友達やネット検索も良いですが、やはり市区町村の制度も把握しておくためにも、保健福祉課には一度相談してみることをお勧めします。
こちらの記事は大阪市のものですが、似たようなものがお住いの自治体にあると思いますので、参考にして頂けると嬉しいです。
大阪市の母子・父子家庭の方必見!|最低限知っておきたい制度まとめ
区役所で無料弁護士相談もあり、親権の事や、養育費のことなど、心配なことは相談させていただきました。
ただ、沢山悩んだことは良かったと思います。
悩み切ったことで、思い残すことはなくなり、もう前しか見えなくなったからです。
「離婚」は可哀想なこと?
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世間様、特に苦労されてきた年代に方からは、『最近の人は簡単にすぐ離婚する、辛抱がない。子どもが可哀想』というようにおっしゃる方も少なくありません。
確かに、大人の都合で振り回される子どもは被害者でしかないのかもしれません。
私自身も、そんな言葉を沢山耳にしてきて、他に道はないか、子どもにとって「可哀想とは何か」を考えて悩んできました。
毎日両親の喧嘩を見せたり、母親が暗い顔でいるよりは、離婚しても母親が笑っているほうが子どもは幸せなのではないかと思います。
子どもに伝えておきたいこと。
子どもにも、家族の一員としてきちんと年齢に応じて説明をしていくことが大切だと思います。
我が家の方針として、子どもだましの嘘や誤魔化しはしないことにしています。
私が子どもの頃にされて、とても不信感を持っていたからです。
離婚をして、子どもが傷つく理由が、「自分に対する愛情がなくなったから一緒に住めなくなった」と思うことだと聞いたので、「パパとママが一緒に暮らせなくなったことは、あなたたちのせいではない」「両親ともにあなた達を愛している」「会いたい時に、いつでも会ってよい」ということは、繰り返し伝えています。
いかに前向きに考えられるかも生きていく上で大切だと思うので、「自由に過ごせる家が2つもあっていいね。」「パパの家ではYoutube見放題でいいね」「週末パパに会えるのは、離婚したからなんだよ。」(離婚前は、飲みに出ているか二日酔いで寝ており煩くすると怒られていた)などということを言っています。
一時「なんで一緒に住めないの?」と不満そうに言われましたが、きちんと説明し、きっぱりとうちはこれが一番幸せなのだと断言しました。
子ども達が成人してから何を言われるかはわかりませんが、今のところは納得してくれています。
一体誰に対して申し訳なかったのか?
世間ではどのようなイメージを持たれているかはわかりませんが、シングルマザーは、気を遣う場面が多いのではないでしょうか。
- 私の場合、元パートナーのご家族の方は本当に良い人達で、まさか元パートナーのことを悪くいう訳にはいきませんから、急に裏切ってしまったようでとても胸が痛かった。
- 市から手当を頂くので、世間様に対して、申し訳ないという気持ちは常にある。
- 保育園も給食費のみで実質無料なので、保育園や他のママに対してもなんだか肩身が狭い。
- 働きだしてからは、保育園に入りたての子どもはとにかくよく熱を出すので、職場に申し訳ない。
- そもそも、よそのお子さんはママとたっぷり遊んでいる時間に、保育園に預けられている子どもに対しても申し訳ない。
- 預かり事業の方も、「いつでも預けてね」と言って下さる方もいれば、「できるだけ、身内で何とかならないんですか?」と、あまり良い顔をされない職員さんもいらして、そこでも申し訳ない気持ちになる。
とにかく、小さく小さくなっていってしまいました。
でも、そんなに小さくならなくても大丈夫。
確かに、「仕方ないでしょ。」というふんぞり返った態度は良くないですが、そんなに申し訳ないと思って生きなくても良いのかなと、今なら思えます。
「職場に申し訳ない」に対しては、シングルマザーでなくても共働きで、小さな子どもがいるご家庭は沢山ありますし、それを解ったうえで雇って頂いている訳ですし、子どもの体調不良で休むことがある分、自分自身が倒れないように自己管理を徹底して、誰かが大変な時は率先してフォローする自分になれれば良いですよね。
一人暮らしの大人の場合でも風邪は引きますから、そんなに引け目を感じ過ぎなくて良いと思います。
私が逆の立場で、職場に頑張るママがいたとしたら絶対に応援したいと思っています。
だって、子どもは国の宝ですから!
「国や市からの援助が申し訳ない」に対しては、今はそんなかっこいいことを言っている場合でないですから、沢山お世話になって、精一杯子育てさせて頂いた分、「将来お返しできるタイミングが必ず来た時に、必ず助ける側の人間になる!」と思って、今はできることを精一杯やることに集中しましょう。
働ける身が一つあるだけで、何とかなります。
子どもに対しての申し訳ないは、うちはうち。よそはよそと割り切ることにしました。
よそより劣っている事があったって、良いじゃないか。
こどもにとって我が家が基準なので、むしろ「かわいそうに…」という態度を母親がとることで「あ、自分は可哀想な存在なのか。」と傷ついたり、そこを理由にごねたりしてしまうようになるそうなので、こんなに可愛がっているのに何が可哀想なの?という思考に切り替えました。
どちらにせよ、周りは好きなように言う。
上の子は早生まれな上に、2年保育だったのですが、それはそれで、『早く集団行動ができるように、保育園なり幼稚園に早く入れないと可哀想だ』『保育園の子は、発達が良いのに…』『家でママとばかり遊んでいるのは可哀想だ。』という非難を浴びました(笑)
結局、どちらの場合も他人は好き勝手言うので、あまり気にしないようにしましょう。
例えママ自身が可哀想だと感じていたとしても、必要性があってのことですし、子どもは順応性が高いです。
案外、仕事が早く終わって急いで迎えに行ったのに、逆に「まだ遊びたかったのに」とごねられる・・なんて寂しいこともあるあるなのです(笑)
看護学生となった今は時間的には長く子どもといられるのに、時間がなかった離婚当初のほうが子どもが小さかったこともあり、密に関わっていたような気がします。
かけられる時間よりも、一緒にいる時間に込めた思いの方が大切ですよね。
仕事をしながら、受験勉強をしていた頃は、寝る前の絵本タイムと、食後にオセロ1回を日課にしていました。
どれだけ忙しくても、1日のどこかで関われるようにな習慣を作っておくと、子どもも安心するようでした。
現在小学1年と4年の子ども達は、母には見向きもせず、夕食後すぐにリカちゃんに熱中するか、switchです・・・。
離婚して良かった事
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我が家の場合、離婚しなければ子どもの将来も、自分の精神、そもそも生活さえ継続できないというところにきていましたので、メリットしかありませんでした。
デメリットをあげるとすれば、最初の手続きが面倒、保育園に入れなかった時期はしばらく大変だったことくらいでしょうか。
ですが、離婚後、いくら家計がきつかろうが、ボロ家に住んでいようが、周りに可哀想と思われていようが、私たちは幸せと自由の第一歩を踏み出せた喜びに満ち溢れていました。
「誰かが反対するから」「離婚は可哀想なことだから」という基準で人生を選択していくと、将来上手くいかなかった時にも誰かのせいにして、悲劇のヒロインから抜け出せないままでいたのではないかと思います。
反対したり、非難してくる人が責任を取ってくれるのならば話は別ですが・・・。
自分がどうしたいのか、自分が思う自分と子どもの幸せはどんな形で、どうすれば実現できるのかを綿密に考えていくことが大切だと思います。
金銭的な問題
離婚をする時に一番心配なのが、お金の事ではないでしょうか。
しかし、うちの場合、離婚前はマイナスだったのが、離婚後0になり、さらに自分が頑張って節約した分を没収されることもなく、自分で働いて余った分を貯金できるようになったというだけで、金銭的にとても楽になったと感じました。
当然、夫婦喧嘩もなくなりましたし、子どもにも貯金をしてやれるようになり、子どもの環境は離婚後の方が良くなりました。
なので、離婚が可哀想なこと、不幸なことは一概に言えないと思います。
時間の無駄だった
せっかく時短術で毎日ちょっとずつ時間を捻出できたとしても、空いた時間をネガティブな悩みに支配されていては、全く意味がありません。
私が実践している時短術の記事です。参考になれば嬉しいです。
忙しいママ必見!もう家事に追われない!時間とお金の作り方。
しかし、いくら5分10分の時間を節約したところで、人生を自由に生きれなければ本末転倒ですよね。
周りの環境を変えると毎日の過ごし方が変わってくる→未来が変わってくるものです。
だからといって、離婚を1番に推奨しているわけではないですよ。
まずは、どのような改善方法があるのかを、互いにアサーティブコミュニケーション(お互い傷つけない形で本心を伝え合う。)で、建設的に問題解決しくのがベストだと思います。
しかし、これまで十分我慢をしてきて、これ以上はお互いの時間や労力を奪い合うだけの関係にまできているのでば、早めに決断したほうが残りの人生をもっと楽しくて価値あるものに変えて行けるはずです。
自分が選んだ相手だろと言われても、人生経験の浅い時の決断での目は節穴だらけでしたし…(笑)
自己肯定感の低い私に相応しい相手だと思っていたのです。
勿論、自分にだって至らぬ点が多々ありました。
でも、失敗しても人生終わるわけではないんですから、失敗を反省して次につなげれば、その失敗は無駄なものではなくなるはずです。
悩んでるときって、1日中そのことについて検索したり、考えてしまいませんか?
私がまさにそうだったのですが、しばらく頑張って、疲れては離婚や仕事について検索しては「自分には無理だ」と諦めてまた頑張って・・・その繰り返しでした。
20代、30代、40代、50代と貴重な時間に、全エネルギーをパートナーのことで悩んで疲れて途方に暮れて過ごすことは、人生が勿体ないです。
実際に離婚をする前に行政サービスの確認を。
離婚やお金や生活の事で悩んでいるときは、まず、役所の保険福祉課の保健師さんか、区のひとり親サポーターさんに相談することをお勧めします。
友達からとネットの情報にはない社会資源がまだあるかもしれません。
離婚後の家計のシミュレーションを作ってくださったり、受けられるサポートの一覧もありますからまずは頂いて説明を受けましょう。
あだ子も、離婚後しなければならないことの一覧を頂き、それを淡々とこなしていきました。
結婚年数があれば、年金の手続きもお忘れなく。
親権も、母親が虐待や育児放棄しておらず、普段子どもの面倒を見ているのが母親である限り、親権が父親に行くことは滅多にないと思います。
しかし、モラハラをうけているママさんは、親権について脅されているパターンも多いのかなと感じます。
大阪市は養育費の未払いが多いそうなのですが、養育費未払いだと、強制的に回収ができるそうなので、公正証書も必ず作っておいた方が良いです。
区役所で、公正証書等作成促進補助金できます。
そのような、しなければならないこともひとり親サポーターさんが丁寧に教えてくれましたよ。
子どもとパパとの関係は?
「将来、俺の面倒は誰がみるのか、長女だけは欲しい」と言われましたが・・・(汗)
- 面倒を見てほしいのであれば、離婚したとしても見てくれる。
- 一緒に暮らしていても、面倒なんて見ない子は見ない。
- 女の子に生理のことなどちゃんと教えられるのか。
- 今までこんなに忙しかったのに、仕事や飲み会を極端に減らして子育てができるのか。
と感情抜きに、現実的な話しをして、子ども達と定期的な面会を条件に離婚成立しました。
暴力を辞められない人など精神的問題のある方の場合は論外ですが、(治療が先ですね。)離婚は親同士の問題であり、子どもにとっては、どんな人であっても実の父親にかわりはないので、少しでも子どもを可愛いと思ってくれているのであれば、また子どもも望むのであれば、関わってほしいと考えます。
子ども達いわく、いつも携帯を見ているか寝ているそうですが、一緒に過ごし、養育費も払ってくれているので良いほうですよね。
細かいところは、「まぁ、毎日のことではないし…」と割り切りますが、子どもに対する発言などは、子どもの両親であるという責任は共にあるので、これからも話し合いをしていくつもりです。
再婚に対する思い。
私もそうなのですが、自己肯定感が低いことがネックになる事があります。
自分には「優しくて真面目な完璧な男性」は勿体ない、申し訳ない、不釣り合いだ、私を好きになってくれる訳ない…なんて思っていませんでしたか?
特に、自己評価が低いばかりに、パートナーに酷いことをされたり言われたりしても、どこかで納得して、自分を責めてしまったり、自分と釣り合う(と思っている)酷い男性を選んでしまったばかりに、辛い結婚生活を送り、辛い離婚も経験してしまった・・・なんてことはないでしょうか。
交際相手に酷いことをされている母子のニュースを見るたびに、胸が痛くなります。
失恋後、「もっと良い人に巡り合うために自分磨きをする」という話をよく聞きますが、あれはある意味で正しいと思います。
男運がないという場合、自己肯定感を高めて、自分に釣り合う(と思う)人のレベルを高めておくことで、出会う人の質も変わってくるのではないかと考えます。
看護学生のシンママさんのなかでも、再婚は「もうコリゴリ」派と、「ご縁があれば」派がいらっしゃるようですが、自己肯定感が高めなければ、同じ失敗を繰り返す危険もあると思いますので、まずは「こんなに頑張っている自分は幸せになるべき人間なのだ」と認めてあげてほしいと思います。
まとめ
離婚がこどもにとって可哀想とは限らないです。
それぞれ、やむを得ない理由があるのだから、母親が自分を責めずに、自信を持って子どもにも周りにも、堂々と接することが大切です。
家族であれ、友達であれ、他人は好き勝手言うものですから、自分と子どもにとっての最善を考えてみましょう。